タイ古式マッサージについて
タイ古式マッサージとは?施術の流れや人気オプションを詳しく解説!
最近、街中で「タイ古式マッサージ」という言葉を聞いた、もしくは見たという方はいませんか?
タイ古式マッサージは、その名の通り古くから伝わるタイの伝統的なマッサージで、頭からつま先まで全身をくまなくマッサージすることが特徴的です。
ストレッチでしっかり体をほぐすことから、「痛そう」というイメージをお持ちの方もいるでしょう。しかし実際は、無理な姿勢を強いられるような「痛いマッサージ」を行うことはほとんどありません。
ただ、タイ古式マッサージにはさまざまな施術メニューがあります。そのため、もし施術を受ける場合、事前にしっかりメニューについて把握しておかなければ自身に適したマッサージを受けられない可能性もあります。
そこで今回は、タイ古式マッサージと一般的なマッサージの違いから施術の流れ、メニューと合わせて追加する人気オプションまでご紹介していきます。
1.タイ伝統医学の一つ「タイ古式マッサージ」について
タイ古式マッサージは仏教と共にタイに伝わった、約2500年もの歴史を持つタイ伝統医療の一つです。
日本で施されているタイ古式マッサージは、古来タイのワットと呼ばれる寺院で民衆に行われたマッサージ法を、現代の日本人のために改良したものとなっています。
では、具体的にどのようなマッサージを行うのでしょうか?
ここからは、タイ古式マッサージの特徴と他のマッサージとの違いについて詳しく解説していきます。
タイ古式マッサージと他のマッサージを比較して、自分の持つ悩みに対して最適にアプローチできるマッサージ方法を選択しましょう。
1-1.タイ古式マッサージの種類と特徴
タイ古式マッサージは下半身を重点において全身の筋肉をほぐし、柔軟性を高めることで、リラクゼーションだけでなく、肩こりや頭痛などを予防・緩和することを目的とした施術法です。
さらに「アナパーナ・サティ」と呼ばれる深く長い呼吸法により、自律神経のバランスを整え、副交感神経を優位にします。
マッサージ中は思わず眠ってしまいそうになるほどの軽い瞑想状態となる事が多く、心と身体の両方のリラクゼーションを体験することができるでしょう。
また、タイ古式マッサージには「チェンマイスタイル」と「バンコクスタイル」の2つの種類があります。
チェンマイスタイル (タイの北部式) | 主に脚を使った動的なストレッチやマッサージが特徴 |
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バンコクスタイル (タイの南部式) | 主に指圧に重点を置いたマッサージが特徴 |
現在、日本で行われているタイ古式マッサージのほとんどがバンコクスタイルだと言われていますが、どちらのスタイルも取り入れているサロンも存在しています。
1-2.受けられるマッサージ内容
タイ古式マッサージの内容は、主に指圧(マッサージを含む)、ストレッチ、整体の3つの行程に分けられます。
通常、下半身を重点的に指圧マッサージで筋肉をほぐし、ほぐした筋肉をストレッチで伸縮させ、足やヒジ、ヒザなどを使って背骨・関節の歪みや微妙な骨盤のズレを調整します。
また店舗により、通常のタイ古式マッサージとは別の施術メニューを受けることもできます。
中でも「ヤップマッサージ」と呼ばれるメニューは、日本タイマッサージ協会独自の施術法で、脚を使って全身の筋肉をほぐす特徴があります。
その他、特製の木づちと杭を使って身体を叩き、筋肉の緊張をほぐす「トークセン」と呼ばれる施術も存在しています。
1-3.他のマッサージ方法との違い
タイ古式マッサージと一般的なマッサージを比べると、タイ古式マッサージには以下のような違い・特徴があります。
・マッサージに指や手のひら、ヒジ、ヒザ、足などを使う
・センと呼ばれる人体のエネルギーラインを刺激する
・人間が本来持っている免疫力や自然治癒力を高めることが目的
・もみ返しが起こりにくい
・ストレッチによって普段伸ばせない筋肉を伸ばせる
特に、一般的なマッサージは凝っている箇所の筋肉だけをほぐすため、マッサージ後の翌日以降にかえって痛みやだるさを感じる「もみ返し」が起こることがあります。
一方、タイ古式マッサージは全身の筋肉をほぐすことで、約3週間かけて筋肉がゆっくりと元の状態に戻っていくため、もみ返しが比較的起こりにくくなっています。
さらに、タイ古式マッサージの施術を定期的に受けることにより、疲労の症状をさらに予防することも期待できるため、慢性的な頭痛や肩こりにお悩みの方は、一般的なマッサージよりタイ古式マッサージを受けると良いでしょう。
2.タイ古式マッサージの施術の流れ
初めてタイ古式マッサージを受ける際に戸惑ってしまわないよう、タイ古式マッサージの一連の流れを把握しておくことは大切です。
施術の流れは店舗によって異なりますが、一般的なタイ古式マッサージの施術の流れについて解説していきます。
2-1.①コース・時間・セラピストを選ぶ
まず、施術を受ける前には、サロンが提供しているマッサージの各コースを選択しなければなりません。
一般的に40分・60分・90分・120分の4つのコースが用意されている店舗が多くあります。軽い肩こりなどにお悩みの方は短めのコースを、時間をかけて身体の溜まった疲労をじっくり取り除きたい方は長めのコースを選択すると良いでしょう。
またタイ古式マッサージは、セラピストと施術される側が呼吸を合わせ、調和することが大切な施術法であるため、いつも同じセラピストを選ぶことで、お互いの呼吸を合わせやすくなります。
そのため同じサロンに複数回通う場合は、担当のセラピストを付けることがおすすめです。
2-2.②カウンセリングを受ける
受けたいコースや時間、セラピストをある程度決めた後は、サロンスタッフとカウンセリングを行います。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多い方や、疲れやストレスが溜まっていると感じている方は、指圧の強さの要望や凝っている箇所を事前に伝えておきましょう。
また、メニューやコース選びに迷っているのであれば、気になる部分に合わせてスタッフが提案してくれます。
事前に要望をしっかり伝えておかなければ、満足のいく結果にならない可能性もあるため、カウンセリングの時点で不安な点がなくなるまでしっかり相談しておきましょう。
2-3.③施術を受ける
サロンにより、施術前には「フットバス」と呼ばれるタイの伝統的な足湯を行うところがあります。
その後は施術に入り、仰向け・うつ伏せ・座位、それぞれの状態で全身の筋肉をじっくりとほぐし、その後ストレッチと指圧を組み合わせて下半身を重点的に行われることが多いです。
セラピストがお客様の呼吸に沿ってストレッチのタイミングを合わせるため、施術を受ける側はセラピストに身をゆだねるだけで問題ありません。
3.基本コースと一緒に受けたい2つの人気オプション
タイ古式マッサージの基本コースだけでも満足できる施術内容となっていますが、「基本コースにプラスしてもう少し他のマッサージも受けたい!」という方は、オプションを追加することがおすすめです。
ここからは、全身の筋肉をほぐすタイ古式マッサージと合わせて受けておきたい人気のオプションを2つ紹介します。
3-1.足つぼマッサージ
足つぼマッサージは、通常のタイ古式マッサージを受ける方から非常に人気の高いオプションです。
足裏にある全身のつぼを刺激することにより、代謝の活性化を促します。
人により、最初は痛みを感じることがありますが、繰り返しマッサージを受けるうちに「痛気持ちいい」という感覚に変わる方も多くいます。
お悩みの部分により重点的につぼを押す場所などが異なるため、事前のカウンセリングで不調を感じている部分を伝えておくことが望ましいでしょう。
3-2.ヘッドマッサージ
ヘッドマッサージも足つぼと同様、それぞれのお悩みに適したさまざまな施術法があるため、ヘッドマッサージのオプションを選ぶ際は、事前のカウンセリングで「どのようなことに悩んでいるのか」をしっかり伝えておきましょう。
4.仕事終わりの体を癒すなら「出張タイ古式マッサージ」がおすすめ
最近では出張サービスを行っているタイ古式マッサージ店も増えており、中には東京をはじめ、都市部を中心とした出張専門の店舗も存在しています。
タイ古式マッサージの出張サービスは電話一本で予約することが可能で、さらにクレジットカードに対応しているお店が多くあるため、手持ちの現金がなくても気軽に利用することができます。
出張サービスの料金は店舗よりも割高となる傾向がありますが、自分の部屋やホテルで施術を受けることができ、プライベートな空間で周りを気にせずに済むことは大きな魅力となるでしょう。
お仕事などで店舗を利用する時間がない方や、仕事終わりに自宅でゆっくりと体を癒したい方には、出張タイ古式マッサージの利用をおすすめします。
まとめ
一般的なリラクゼーションサロンとは異なり、もみ返しが少なく、多くの方に愛されるタイ古式マッサージ。運動の習慣がない方や、慢性的な疲労などの症状にお悩みの方は、今すぐ利用してみても損はありません。
タイ古式マッサージの施術を行うサロンは全国に数多く存在しています。それぞれ行っている基本コースやオプションをチェックして、自身に適したサロンを選びましょう。
中でも、時間がない人や仕事終わりに体を癒したい方には出張タイ古式マッサージがおすすめです。人気のある出張タイ古式マッサージは予約がすぐ埋まる傾向にあるため、早いうちに予約を入れておきましょう。